上州漁協がヤマメ稚魚10万尾を放流

来年に向けて、第2回目放流を実施


ヤマメ稚魚(戸部養魚産)



ヤマメ検量

1 合計で13万尾のヤマメ稚魚を放流

平成17年6月11日(土)に上州漁協は来年の渓流釣りの為にヤマメ稚魚10万尾を管内の烏川・碓氷川・鏑川の3河川に分散し、放流しました。ヤマメ稚魚は5月14日の3万尾と合わせると13万尾の稚魚が放流されたことになります。

上州漁協が今回購入したヤマメは嬬恋村「戸部養魚場の平均体重3.5g」と倉渕村「市川養魚場の平均体重4.7g」の稚魚で、購入費は150万円なので、平均すると1尾当たりの単価は15円となります。

渓流魚は多くが自然繁殖で供給されていると錯覚している釣り人も多いのですが、渓流に多くの釣り人が訪れる上州漁協管内では、釣られる自然状態で育った綺麗な成魚ヤマメの半分以上は稚魚放流の成果だと私は考えています。支流と本流など水域で異なりますが、放流前後の魚影を目視できる河川で観察すると、放流により稚魚ヤマメの魚影が倍以上になることを確認できます。



ヤマメ稚魚運搬

2 放流された稚魚ヤマメも翌春には成魚

稚魚のヤマメは、自然の流れであれば、産卵後、最も消耗が激しい(死んでしまう)段階である、「ふ化」と「餌付き」の大きな障害を、養魚場で大切に保護されているのですから、河川に放流後の生残率は非常に高くなります。

放流された稚魚ヤマメの一部は鳥や成魚のヤマメ・イワナ・ニジマスなどに食べられてしまうけれど、大部分の稚魚ヤマメは、本流のように餌を十分に捕れる環境にあれば、翌春には15以上の成魚まで育ちます。



ヤマメ稚魚放流

3 ル−ル違反は「善良な釣り人」にも不利益

翌年まで生き残ることの出来ないほとんどのケ−スは「放流後、まだ警戒心が弱い、小さな稚魚の状態で釣り上げられ、キ−プされてしまうこと」です。多くの渓流ファンが稚魚期を保護することの大事さを理解し、稚魚のリリ−スを実践していますが、もう一度皆さんに強く感じて欲しいと思います。

そして、稚魚ヤマメ・イワナなどの採捕だけでなく、禁止期間中の密漁、そして無鑑札での釣りなどの違反に対しては、もっと厳しい目を向けて欲しいと考えます。なぜなら、これらの違反行為は釣りの規則に違反するだけでなく、「ル−ルを守る善良な釣り人」が楽しむ釣りの対象魚を減少させ、大きな不利益を生じさせているからです。


−−−−− 上州漁協 松井田支部 総代 柳澤政之 −−−−−