平成17年のアユ稚魚放流を上州漁協が開始

第1回放流として烏川と碓氷川へ約10万尾を放流


アユ稚魚

1 今年のアユ稚魚放流を開始

上州漁協では今シ−ズンのアユ放流にあたり、稚魚購入予算として2,000万円を用意して、アユ稚魚を養魚場に予約しました。群馬県内では漁協と養魚業者の協議の結果、10g以下のアユ稚魚の「養魚場渡しの価格は1kg当たり3,400円」で合意しているので、上州漁協では「今年は約5,882kgのアユ稚魚」を放流することが出来ることになります。放流するアユ稚魚の大きさ(体重)を過去2年の平均的な1尾あたり9,0gと想定すれば、5,882kgのアユ稚魚は65万4千尾となります。

県内の各養魚場では、昨年12月から今年の年明けにかけて群馬県水産試験場から数回に分けて出荷された「0.5g前後のシラスアユ」を受け入れて、大事に成育しています。そして、その稚魚の中でも、水産試験場から早い段階で選別・出荷された稚魚群は、この3ヶ月の間に急速に成長し、3月下旬で放流サイズの8g前後まで大きくなってきました。このため上州漁協では、予約した養魚場の中で、放流に適したサイズまで育った稚魚を有する赤城村「斉藤養魚場」と前橋市「国松養魚場」から第1回の放流分として800kgの出荷を受けました。


アユ稚魚


斉藤養魚場


アユ稚魚の計量

2 水温の高い烏川・碓氷川下流域へ放流

3月26日(土)は星野理事を中心とする放流係員8名が斉藤養魚場へ活魚運搬車3台で出かけ、平均体重8.3gのアユ稚魚300kg(3万6千尾)を受け取り、烏川の下流である高崎地区、榛名地区で放流を実施しました。

3月27日(日)は同様の体制で国松養魚場から500kg(約6万2千尾)の出荷を受け、安中市地域の碓氷川支流九十九川と高崎市内の烏川へ放流しました。

放流作業は約20人ほどの地区役員が担当し、早朝から放流場所の川岸に集まり、運搬車が到着すると、アユ稚魚を入れた重いバケツを流れまで運び流れへアユ稚魚を放しました。今回の放流水域は、上州漁協管内の烏川・碓氷川・鏑川の3河川では水温が高めの水域ではありますが、まだ水温は6℃〜10℃程度と低めで、斉藤養魚池の水温12℃前後や国松養魚場の水温15℃と比較すると水温差があるため、放流作業前には、活魚運搬車の水槽へ河川水をバケツで汲み入れて水温差を少なくする、基本的で大事な手順を取っています。


バケツにて運搬


川岸にて放流


放流後の川岸

3 カワウの飛来防止

また、(漁協の放流関係者は誰もが感じているのですが)漁協が魚を放流するとなぜかその水域にすぐに飛んで来て放流魚を食い荒らす「カワウ」対策のため、河川の流水部分を横断する反射テ−プを付けた縄(糸?)を何カ所も張るカワウ対策を講じました。

この「カワウ避けのロ−プ」はカワウの着水防止に確かな効果がありますが、川での作業は大変で、非常に疲れるのものです。釣り人もそのことを頭の片隅に置いて、ヤマメやウグイなどを釣りに行った時、釣りに「カワウよけのロ−プ」が邪魔でも、切ったりしないようにお願いします。

カワウについては詳しい情報を別にお伝えしますが、狩猟法などの制約により、特別に有害鳥獣駆除の許可を得なければ、カワウに対しては生息数を減らす銃器よる捕獲は出来ないので、現在は「主要な釣り場へのカワウ飛来数減少を目指す」しか対処の方法がありません。

カワウが数十羽、多い時は2百羽ほどの大群で川沿いに飛翔するのを目にするたびに悔しい思いと残念な気持ちが湧いてくるのは釣り人であると同時に放流作業を担当した者が一番感じています。


−−−−− 上州漁協 松井田支部 総代 柳澤政之 −−−−−