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釣り人が「漁協は渓流魚を橋の近くとか、道路の近くでしか放流しない」とよく言います。これは、半分は事実ですが、残り半分は、情報不足から生じる誤解です。正確には「渓流魚の放流は、活魚運搬車が入れる場所でしかできない」のです。
成魚のヤマメ・イワナやニジマスを全体で2トン〜3トンを上州漁協では1回で放流しますが、これを放流場所ごとに数百kg(尾数に換算すると数千尾)も河川の流れに人力で運ぶことになります。現場での作業は、運搬車の水槽からバケツに移し、水と共に入れて運びます。1バケツ当たり20kg〜30kgの重量になるバケツを、放流作業に携わる人数にもよりますが、数十回も運べる距離には限りがあります。極端に言うなら、運搬車から放流の水辺まで、近ければ近いほど、作業の大変さが軽減されます。
「良い釣り場」と「放流した魚の効果・効率」を考えるなら、釣り場の全域へ放流魚を分散させるのが理想ですが、成魚放流は「この程度の状況」で納得して頂くしかないと私は思います。釣り場全体へ放流魚を分散させ、放流の効果・効率を高めるのは、稚魚で放流する時に十分に考えることが、現状の漁協が実施できる釣り場管理の限界だと思います。
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