上州漁協がヤマメ稚魚を大量放流

ヤマメ稚魚

放流魚計量

 ヤマメの稚魚
 今年の放流に用いたヤマメ稚魚ですが、昨年10月に養魚場で人工孵化により生まれました。
 養魚場の水温により成長が大きく異なり、今回、上州漁協が購入をした、岩手県内の養魚場で育てられたヤマメ稚魚は体重3.8g前後・体長で7cmくらいで、群馬県倉淵村の市川養魚で生育した稚魚は体重5g前後・体長10cm近いヤマメ稚魚
でした。
 両養魚場のヤマメともにやや細身の魚体でしたが、パ−マ−クもしっかりした美しい稚魚で、来春までには、体長15cm〜18cm位の成魚に育つはずです。
 でも、渓流魚の成長は生息環境、特に水生昆虫の生息量により、放流された稚魚の生育は大きく影響さます。1年で20cmを超えるような丸々とした魚体に育つ水生昆虫が豊富な流れから、1年間が経過しても12cm程度と、まだ稚魚と呼ぶ段階の大きさにしか生育できない餌の乏しい細流まで、渓流魚が生育する流れの条件は千差万別です。

 ヤマメ稚魚の成育状態
 上州漁協の管理する水域において過去3年間、放流後の稚魚を経過観察した結果は、今回放流した体長5cm〜10cmのヤマメ稚魚は、水生昆虫が豊富なで放流魚の成長が良い烏川や碓氷川の中流では翌春までに体長20cmに近い大きさ魚体に育ちますが、霧積川・増田川・相間川の上流ではやっと12cm位の魚体までしか成長せず、釣りの対象となる15cm以上の成魚になるのは夏を越す頃まで時間が必要でした。

 稚魚放流の必要性
 いずれにしても、現在の渓流釣り場は自然繁殖によるヤマメの供給だけでは「釣りの対象となる魚影の維持はできない状態」なので、漁協が成魚と稚魚、そして発眼卵による放流を実施しています。
 今回、放流したのヤマメも、流れに順応できず死んだり、一部の心ない釣り人が釣り上げて持ち帰ったり、大きなヤマメやイワナに食べられて、15cm以上の成魚に育つのは放流稚魚の7割くらい、河川条件によってはもっと少なくなってしまうと考えます。
 でも、放流によりヤマメを流れに補充しなければ「釣れる釣り場」は絶対に回復しないしません。漁協が実施する放流形態として、成魚と比較して稚魚の放流は経費が抑えられ、自然な流れで育ったヤマメ成魚は美しく、釣り人から歓迎されるので、現在も今後も渓流魚放流の主流になると考えます。

 7月9日のヤマメ稚魚放流

 岩手県内の養魚場から「栃木県荒川養魚場の活魚運搬車」で遠路を運ばれた稚魚12万5千尾が群馬県高崎市の和田橋下の河川敷に到着したのが7月9日(水)午前6時30分でした。
 出迎えた上州漁協の喜多副組合長、星野放流部長を責任者とする関係役員10名で、烏川・碓氷川・鏑川の3河川へ分散放流するため、あらかじめ準備された漁協所有の活魚運搬車、安中支部と松井田支部役員が所有する水槽を積載したトラックに積み替えられ、予定どおり午前7時に各河川へ向かい出発しました。
 また、倉渕村市川養魚場では2万尾のヤマメ稚魚が運搬車に積載終了したのが午後1時で、それから相間川他の放流水域へ運ばれていきました。
 各河川の放流水域へ到着すると、待機していた支部役員それぞれ5名程度が一緒に放流作業を担当し、3河川の中流部から最上流部まで細かく分散放流した作業が終了したのが午後4時頃です、担当した組合員の方々、本当にお疲れさまでした。
 本日の放流は養魚場の都合により、「できるだけ放流は地区役員が出やすい休日にする」との方針と異なる平日にもかかわらず、休暇を取った会社員、営業を休止した自営業者などの組合員によるボランティア的出動により、今回も烏川・碓氷川・鏑川の各河川でなんとか大変な放流作業を終了することができました。

 なお、今回は上毛新聞のraijinにお願いして渓流魚の放流に関心のある方を募集したところ、数名の方が放流作業に参加してただけた他に、上州漁協の一般組合員からも5名の方々が一緒に現地で放流稚魚の運搬を体験していただくことができました。

○ 放流日 平成15年7月9日(水)

○ 放流魚

  • 岩手県内養魚場産ヤマメ稚魚 平均体重3.8g、体長約 7cm
  • 倉渕村市川養魚産ヤマメ稚魚 平均体重5.0g、体長約10cm
    ※市川養魚のヤマメ稚魚が体長の割に体重が軽いのは、成長を抑えるため、餌の供給を少なくした状態で稚魚を維持していた影響とのことです。

○ 放流量 14万5千尾(岩手県産12万5千尾、倉渕村市川養魚場産2万尾)

○ 放流形態 烏川、碓氷川、鏑川の本支流へ全量を3等分して分散放流

○ 養魚場  岩手県内養魚場及び群馬県倉淵村「市川養魚場」

○ 購入単価 1尾15円

○ 稚魚購入経費 約218万円


 渓流魚解禁に向け上州漁協がヤマメ成魚を放流

渓流釣りファンが楽しみにしている解禁日の3月1日に向け、上州漁協が平成16年最初の事業として、ヤマメ成魚4千尾を鏑川・碓氷川・烏川の3河川へ放流しました。

今年、上州漁協が放流するヤマメ・イワナの成魚は、稚魚の段階から生育状況がはっきりと把握でき、魚病の心配の少ない、県内の養魚業者で飼育されている魚を中心に購入しすることを星野放流部長が明言しています。

今回のヤマメは倉渕村の市川養魚場が飼育していた成魚で、体長20cm〜30cmの美しい魚ですが、解禁までの2ヶ月の間を河川で十分に泳ぎ回り、さらに天然魚に近い魚体になってくれるはずです。
そのため、今回の第1次放流は、水量が十分にあり、水温も渓流魚の生息水域では高い、鏑川・烏川・碓氷川の中流部を対象水域として実施しました。

なお、解禁前の渓流魚放流としては、の解禁直前の2月下旬に今回の3倍規模の約1万2千尾(1,500Kg程度)のヤマメを主体として、昨年同様に相当量のニジマスとイワナの放流も予定しています。
(平成16年1月18日開催の上州漁協総代会で今年の事業計画が正式に決定となりますので、後日お知らせします。)

○ 放流日 平成16年1月7日(水)
○ 放流量 ヤマメ成魚(20?〜30?、平均体重 約135g)
      540kg(約4,000尾)
○ 放流場所 鏑川・碓氷川・烏川の中流部水域へ3等分して放流
○  購入先  倉渕村  市川養魚場

※今回の放流は養魚場へ向かう道路の積雪の関係で、急遽決定になり、実施されたため、私は現地へ行くことができなかったので、星野放流部長、淡島理事と市川養魚場へ確認した結果です。

−−−−− 上州漁協 松井田支部 総代 柳澤政之 −−−−−