| 上州漁協がヤマメ発眼卵6万粒を埋設放流 |
| 渓流釣りの対象となるヤマメ・イワナは自然繁殖だけでなく漁協の増殖放流で魚影が維持されていることは多くの釣り人に知られています。 実際に釣れる渓流魚が、自然繁殖による魚なのか、放流魚であるかの比率は各河川ごとに大きく異なりますが、上州漁協が管理する鏑川・碓氷川・烏川の本支流においては、釣れたヤマメの2/3程度は放流の成果であると推測されます。 この根拠は、昨年から河川監視で釣り人のビクに納められているヤマメを見せてもらったところ、容易に判別できる成魚放流のヤマメ成魚の釣れている状況がある程度把握できたことと、ヤマメ稚魚放流実施の前後における放流水域での稚魚数増加の確認状況から判断しました。 しかし、自然状態でふ化し、自身で餌を摂り、生育することにより、綺麗な魚体で、しかも警戒心が強いヤマメの魚影が得られる「発眼卵の埋設放流」については、ふ化後の稚魚の観察ができないことから、その効果は不明です。 上州漁協ではヤマメの魚影回復には成魚放流・稚魚放流を中心として実施していますが、時折強い要望が聞こえてくる「自然状態で育った、美しいヤマメを釣りたい」との釣り人の声に答えるためにも「発眼卵の埋設放流によるヤマメ増殖」に10年以上も前から取り組んでいます。 |
| 平成15年のヤマメ発眼卵放流は、養魚場の水温が低く、育ちは遅いけれど丈夫な魚を生産している「嬬恋村
戸部養魚場」が丁寧に採卵・受精した6万粒を使用して平成15年11月16日(日)に実施しました。 当日は、星野放流部長他2名が片道2時間の道程を嬬恋村まで行き、発眼卵の状況を確認し、出荷時の消毒を行った後、受け取ったヤマメ発眼卵を持ち帰りました。 |
| 6万粒のヤマメ発眼卵は鏑川・碓氷川・烏川の3河川用に3等分され、各河川とも管轄する支部役員数名が「埋設放流用の器具」を使用して上流部の適地を探して埋設放流を実施しました。 各支部役員とも、例年、発眼卵放流を行っているので馴れてはいますが、冷たい水にウエイダ−で入り、まくり上げた腕を水に浸しての作業はけっこう大変です。 |
| ヤマメなど「冷水性魚類の発眼卵」を河川に直接放流するためには、発眼卵から稚魚がふ化し、腹部にある「さいのう」の養分を吸収しながら成長し、自力で泳ぎ出せる「浮上稚魚」になるまでの期間を保護する「放流用の器具」を必要として、通常はアメリカで開発・販売している「バイバ−ト・ボックス」を使用しています。 バイバ−ト・ボックスはふ化稚魚と死卵の分離機能と、ふ化稚魚の保護機能を有することから、極めて有効な「発眼卵ふ化用器具」ではありますが、収納量は1ボックスあたり500粒程度と少ないので、漁協が実施する大量放流では、1個500円のバイバ−ト・ボックスを数多く必要(6万粒で120個相当)とするので放流作業に要する時間が多大なものになる上に、ヤマメがふ化・浮上した後、翌春に河川から回収する時に、けっこう所在不明になるので、漁協の人員と経費の負担がそれなりに大変でした。 このため、上州漁協ではバイバ−ト・ボックスの使用と併せて、昨年から、40cm角のプラスティック製ザルと洗濯機用ネットの組み合わせによる5千粒程度を収納できる「ザルとネットによる中規模ふ化器具」を考案し、試験的に使用したところ、ふ化・浮上率が70%程度と「まずまずの成果」をあげることができました。 このため、今年は、作業時間の短縮と経費の節減を図るため、各河川とも「ザルとネット式ふ化器具」を埋設放流の主力として使用し、さらに荷物運搬用のプラスティック・コンテナ内にこの「器具」やバイバ−ト・ボックスを多量の石で囲んで設置することで流失を防ぐ措置を講じました。 極端な河川水の増減さえなければ、2年後のヤマメ成魚を誕生させる「6万粒の発眼卵による埋設放流」は今年も順調なふ化と生育が期待できそうです。 |
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| 今年は寒さの訪れが遅いことから、それに比例して水温の低下も遅いので、埋設したヤマメ発眼卵のふ化・浮上は、例年より早くなり、年内にも成長の早いヤマメ稚魚は泳ぎだし、餌を食べ始めると予想されます。 | |
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未確認情報ですが 上州漁協事務所へ地区支部長から連絡があり、9月21日以降の渓流魚禁漁期間に入って榛名地区と坂本地区で1件ずつ密漁を見つけたので警察に通報し、事件として扱っているそうです。 |
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−−−−− 上州漁協 松井田支部 総代 柳澤政之 −−−−− |