春分の日 恒例となっているニジマス成魚放流

30年以上も前から上州漁協では3月20日「春分の日」にニジマス成魚を大量に放流して、年鑑札を購入した渓流釣り愛好者に楽しんでいただいています。今年は上州漁協全体で約4万匹(5,000kg)のニジマス成魚を釣具店や釣り券販売所でお知らせした場所に、お知らせしたとおりに配分して、前日の19日(金)と当日に放流しました。

当日は開始時間の午前12時に監視員の合図とともに、一斉に釣り始めたところ、しばらくの間は入れ食い状態となり、良い場所に入った釣り人のビクは瞬く間にニジマスでいっぱいになっていきました。そして、夕方まで釣り釣り続けた人は20尾〜30尾位を持ち帰った人が多かったようです。

今回、放流用に購入したニジマス成魚は、新潟県の「高野水産」が魚野川支流の冷水を注いだ養魚池で育てた22cm〜30cmくらいの、やや青みを帯びた美しい魚です。これまでは、漁協関係者も釣り人もあまり意識していませんでしたが、同じニジマスといっても、育てられた環境で姿・形だけでなく、「引き味」も「食味」も異なります。

上州漁協の放流関係者が今までの経験で感じているのは「水温の低い、流量が多い養魚池」で飼育された魚は「引きが強くて、おいしい」いうことで、今回の「高野水産」のニジマスがこの魚に該当すると思います。

ニジマス放流では、運搬車から河川へ放流すると、直ぐに、群れながら流れを下り始め、深みのある渕などでやっと「留まる」のが普通の状態です。しかし、3年前から上州漁協が購入していている「高野水産」のニジマス成魚は、河川へ放流すると半数ぐらいが流れに逆らって「上流へ遡る」という、今までにない現象を上州漁協関係者へ見せてくれました。そして、この元気なニジマスは「引きが強い」そして「食味が良い」と大勢の釣り人が言っています。

これからも、上州漁協では釣り人の評価の高い「魚体が美しい」「引きが強い」「食味が良い」ニジマスをできる限り購入し放流を実施していきますので、釣り人の皆さんも「釣果」にこだわるだけでなく「魚の質」にも目を向けて下さい。

なお、ニジマス成魚放流を楽しみにしている釣り人も非常に多いのですが、1日でほぼ釣りきってきまうニジマスの放流経費として、1,300万円しかない上州漁協の渓流魚放流予算の約1/4を費やしてしまうのは「もったいない」と思うのですが、いかがでしょうか。


−−−−− 上州漁協 松井田支部 総代 柳澤政之 −−−−−