11月7日

Vol.9

11月7日、私にとっては特別な日です。

6年前、自死という形で大事な友人を無くしました。
10才歳が離れていましたので、気の合った兄貴と言う方が近いかもしれません。
尊敬のできる人でした。
そして何よりも気配りのできる優しい人でした。
一緒にいることは、いつも心地の良い時間でした。

「訃報を聞いた時の号泣」
「この人無しでこれからちゃんと生きていけるだろうか?という不安」
「火葬の後、骨だけになってしまった時に襲った寂寥感」
人の心の中で想い出はどんな形をしているのでしょうか?
いとしい、寂しいという思いはどんな形をしているのでしょうか?
そしてそれは、どういう力で人の心に残りつづけるのでしょうか?

エピソードの多い人でした。
今はありませんが、「開かずの踏み切り」というのが岐阜駅にありました。
貨物列車の出し入れののせいで、夜は遮断機が下りた時間が長い時があります。
一杯飲んで、車のヒーターが暖かかったせいもあって、遮断機の前で寝てしまいました。
車の窓をどんどんたたく音とクラクションで目が覚めます。
「うるさいねー、何があったの?」
10台以上のの車が繋がっていました。

10年後にこの人に追いつけばいいと思っていたのですが、後4年になってしまいました。
どう考えても追いつけそうにありません。
でも、この世でしてもらった優しさはこの世で誰かに返しておかないと・・・。

トップページの私の横顔の切り絵は、札幌ススキノの「バー山崎」のマスターに作ってもらいました。
「気に入った人しか作ってくれへんのやよ、ヨカッタネー、僕はもう持っとるけど」

今夜は柳ヶ瀬のいろんな飲み屋で、いろんな人が、いろんな想い出を肴に酒を飲むことになるでしょう。
それを何処かで、うれしそうに眺めている気がします。



 

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