解夏(げげ)

Vol.18

やっと行ってきました、
同級生の磯村一路が脚本・監督している「解夏」に。

「解夏」とは仏教用語で,修行僧が庵で座禅修行を終える日をさします。
これに対して、座禅修行を始める日を「結夏」(けつげ)といいます。
命が燃え盛ろうとする夏の90日間、托鉢することによって、虫の卵や草の芽を踏み殺すことのないようにするための習慣です。

   

この映画で解夏は、隆之が完全に視力を失って恐怖感から開放され、瞼に陽子の姿を見る時をさします。

映画にもテンポがあります。
前回見た「船を降りたら彼女の島」では、ゆったりと進む展開に少し間延びを感じました。
でも今回は慣れたせいもあるのかもしれませんが、心地よい流れでした。
若い人には少し物足りないかもしれませんが、
これが、磯村のリズムなんだと思います。

同年代の我々の泣かせ所ををちゃんと心得ていているようで、
三ヶ所で、ウルウルきました。
一つ目は、隆之に将来の為に別れようと言われた時に陽子が言う「私の幸せを勝手に決めないで・・・」
二つ目は、傷心の隆之と再会して陽子が言う「あなたの目になりたい・・・」
三つ目は、隆之が完全に視力を失って、陽子の「笑ってる私が見える?」の問いに心の中でつぶやく「泣いている陽子がみえる、もう泣くな・・・」

   

この映画を見て
管理人tomomiさんは、いっぱい美しいものを見たいと感じたようです。
私にしてみれば、「ウーン、よかった」でした。
けっして凄い作品ではありません。
でも、磯村の云おうとする(好みとする)ゆっくりと時間が流れること、控えめではあるが優しくて芯の強い人たち・・・・とても素敵だと思います。

どんな受け取り方になろうが、いっぱい見ることです。
磯村の次回作も又見に行きたく思います。
暖かい気分になるために。



 

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